UNDMESS.LIFE

オカルトを追い求めて旅する23歳の手記

手記:学生生活最後の一人旅、トルコの古景とギリシャの絶景

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「ギョベクリ・テペの丘より」 Photo by Yoshito Takahashi

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「ザキントスの朝方」 Photo by Yoshito Takahashi

 

コロナの陰りが見え始めた2月中旬。大学で一番仲の良かった友人と卒業前の最後の飯にと、上野のもんじゃ焼きに入店していった。お互いがお互いのことを話して、ふと「また海外に行くの?」と聞かれ、「来週行くかな。」と答えた。そして、宴もたけなわということで、また近いうちに会おうと約束をして帰路へと向かった。何とも僕達らしい静かなお別れの会だった。

それから数日後、僕はトルコへと向かった。今回の旅ではトルコ、ギリシャ、フランス、イギリスの4カ国に訪れる予定である。

 

〜世界最古の遺跡を求めて〜

トルコでは前々から訪れたかった「ギョベクリ・テぺ」に訪れるべく、イスタンブールで飛行機を乗り継いでシャンルウルファに向かった。飛行機の乗り継ぎで1日空いたため、空港から車で程近い地域に宿泊した。この宿の雰囲気が民家のようで尚且つオーナーが日本好きということもあり、車中では話が弾んだ。ただ、出歩くのにはオーナーの車でしか出歩くことが出来ないシステムで、一度スーパーで食料を買いに出かけた。それ以降はただ部屋で過ごし、翌日、再び空港に戻り目的の地へ向かうべく、国内線の搭乗口を目指した。

当然ながら、乗客の中でアジア人は僕一人だけである。それほど、シャンルウルファはあまり馴染みのない地域であろうか。まあ、シリアとの国境沿いに位置することで治安の面が心配されている地域だし、物好きでなければわざわざ足を運ぶことはないだろう。

タクシーがまばらに停まっているほど、シャンルウルファの空港は決して大きくはない。目的地の「ギョベクリ・テぺ」と博物館の2箇所を訪れるのは明日だ。今日はホテルにチェックインし、ゆっくりと街中を歩き明日どういう写真を撮るか考えるか。そんなことを思いながら過ごしていくうちに、次第と眠くなり気がついたら朝を迎えていた。

前日空港まで送り届けれくれたタクシーの運ちゃんに、目的地を巡る5時間をこの値段(明確な値段を忘れた)でどうだと事前に交渉していた。しかし、予定の時刻に現れない。ロビーで待つこと1時間、ようやく姿を現した。そうだ、ここは海外だった。時間通りに来る方が珍しいとまでは言わないが、日本のように時間に厳しくはないようだ。その後は無事に撮りたかった写真を次々にカメラへと収めていき、再びホテルへ戻った。

しかし、タクシーの中にカメラを置いていってしまった。タクシーはまた違う乗客を乗せるだろうし、紛失したも同然。慌ててレセプションに事情を説明。街中を支配人と歩き回ったが、結局タクシーは見つからず。と思いきや、僕が絞りに絞って出した情報で、美人な受付嬢が電話で無事にタクシーを発見。数分後、運ちゃんが戻ってきた。「迷惑をかけて申し訳ない。よければ明日空港に戻るけど、行きと同じ値段で手配してもいいかい。」と序でに手配までしておいた。これからは絶対にレシートや車のナンバーをメモするという基礎中の基礎を心掛けようと学んだのである。

それから再び街中を散策。出来ることなら海外で街中を歩く時はカメラでさえ持ち歩くことなく、自分の目で見たい性分である。時折、「チャイナだ。」という色眼鏡で見られることもあるが、海外ではもれなく田舎の地域に訪てきたせいか、旅らしくなってきたように感じた。

この頃から、徐々にコロナ差別が増え始めたという報道を見受けられていたこともあり、多少気をつけて歩いていたが、そんな様子は一切なかった。結論から申すと、今回の旅中にその手の差別は一切受けなかった。後々書いていくが、寧ろ所々で日本から来たのかと、驚かれることが多かったり、珍しがられたりと、変わった旅人としてよくしてくれたシーンが結構あった。それほど一人旅というのは、意外と面白い出会いが多いものである。

どこか中東の匂いを感じつつも、意外と発展していたシャンルウルファを歩き、ホテルへと戻っていった。

翌日、カメラを置きざりにしたタクシーに再び乗り込み、空港へと向かった。結局、馴染みの親父のタクシーに乗っていた3日間だったな。安くしてくれてありがとうと感謝の意を示し明日のギリシャに向けて、イスタンブールに向かった。中心部のホテルにチェックインした後、街中を観光客横目にダラダラと歩くも、大して目につくものが無かった。

 

〜断崖絶壁の入り江に隠れる美しきビーチを求めて〜

イスタンブールは朝でも相変わらず賑わっている街だ。朝早くからホテルをチェックアウトし、朝一番の飛行機でアテネへと向かった。遙か昔、僕は一度だけトルコからギリシャを24時間雑魚寝ソファーの上で過ごしながら船で渡ったことがある。それに比べて、飛行機って何て楽なのだろう。

そんなことを思いながら無事アテネに到着して、ホテルにチェックイン。特に予定もなかったが、ふと「アンティキティラ」のオーパーツが、アテネに保管されていることを思い出し、アテネ国立考古学博物館を訪れた。例のごとく、目的の展示品はショーケースの中だ。写真を撮るのに一苦労したものの、本で見ていたオーパーツを実際に見ることができ、もうアテネを満喫したように思えた。

iwakan.org

それからは、パルテノンまで歩いたり、日本食を探したりとのんびりと過ごしながら2日間滞在し、いよいよ長距離バスでザキントス島へと向かった。ザキントス島は以前にも訪れたことがあったが、その時は岩崩れが発生し目的の場所を拝むことができなかった。そのせいか、今回はやけにテンションが上がっている。

やはりザキントス島は僕好みのゆったりとした雰囲気が流れている、非常に魅力的な島である。田舎なんだけど、観光地でもあるから程よく栄えている。オフシーズンだったこともあってか、中心部でさえガランとしていた。そこがまた良い。こうして街の空気感を肌で感じ、翌日例のビーチへと向かった。

ツアーに参加して訪れたのだが、卒業旅行中の同い年の学生と一般旅行者の方々と共に巡った。後から聞いた話だが、僕は同い年の方々に写真を撮ってくれと頼まれたのだが、それを断ったという、とても器の小さい行為をしていたらしく、正直写真を撮影することにめちゃくちゃ集中していたこともあり、全然覚えていなかった。申し訳ないことをしたなと思いつつも、本当に集中したければ個人で巡れよと俯瞰的に自分を見て思う。反省である。

そして、再び長距離バスでアテネへと戻り、薄気味悪いアテネの裏道を散策しながら例のラーメン屋を探して、翌日パリへと向かった。

 

参照:

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