2020.10.23 -ESSAY

変なタイミングで感動がやってきた

人生の節目で感動によって涙腺が緩くなる瞬間って、普通に生きていれば幾度となく訪れることだろう。だが、僕は正直に言って、これまで何かに感動して泣いたことがほとんど無かった。

ただ、ここ最近そんなつもりで視聴していたわけではないが、自然と感動して泣いたことがあった。それは初期のモーニング娘。がLOVEマシーンを歌っている映像である。

何気なくノスタルジーな気分になった日、20年前くらいのモーニング娘。をYouTubeで検索してみた。ずらずらと懐かしいメンツがサムネに表示され、ここはとりあえずLOVEマシーンから視聴しようと動画を開いた。再生されると段々と見入っていき、サビになった瞬間に何故だか分からないが自然と涙が流れてきた。

「よく分からないタイミングで泣くことがある。」と、マツコ&有吉の怒り新党で話していたことを思い出した。この言葉通りのことがまさか自分に起こるなんて想像もしていなかった。それにつんく♂さんも、この曲でお涙頂戴と思って作った曲ではないと思う。本来、この曲はカラオケで盛り上がる定番の曲で、且つ曲調も正にJ-POPといったところである。

それなのに、何故泣いたのだろうかと2日ほど経過して考えてみた。単純に思い当たる節といえば、時代の経過ではないかと思う。

今から20年前のモーニング娘。って、言ってしまえば最強のアイドルと言っても過言ではないくらい女性アイドルグループの王様みたいな感じだった。さらに、この時代は4期が入る直前くらいで、LOVEマシーンもミリオンセラーで、レコ大やゴールドディスクなどの賞レースでも受賞しまくり。もうアイドルグループと言えばジャニーズかモー娘。の2強みたいなところだったと思う。とにかく当時のモーニング娘。は時代の寵児だった。

その頃の僕はまだ5歳くらいの少年で、ようやくモーニング娘。を始めとした、分かりやすく芸能人みたいな人たちを認識できるほどの意識が芽生えた頃だった。特に日曜日のお昼にテレ東で放送されていたハロモニ。は毎週視聴するくらい好きな番組の一つで、その流れからYa-Ya-yahを観るというルーティーンが当時の日曜日の過ごし方だった。

現にこのモーニング娘。人気は身近でも感じており、近所にいる少し年上のお姉さん達がみんなモーニング娘。のブロマイドを持っていたのである。それに加え、モーニング娘。だけでなく、ミニモニ。やプッチモニなど派生ユニットも次々に誕生して、そのユニットもまた人気を博していた。

そんな僕が小さかった頃に、分かりやすくスターだった人達ということもあり、断片的ではあるが当時の雰囲気や思い出と共に記憶に残っているものである。そのレトロな懐かしさから時が経ったことを改めて感じ、いろんな記憶がぐるぐる回った感動ではないだろうか。

それにしても、LOVEマシーンって本当にストレートな歌詞が並んでいるとつくづく思う。

「日本の未来は wow wow wow wow 世界がうらやむ yeah yeah yeah yeah」

日本を引っ張っていきます感が漂うこの思い切った歌詞も、モーニング娘。だから歌えたのかもしれない。

仮に現代のアイドルがこういった歌詞を歌ってみても、どこか少しだけ寒い感じがしてしまう。でも、モーニング娘。だと何故だか嫌悪感やスベっている感じが全くしない。

これは多分バブルが弾けて、どうにもこうにもならない時代でもうすぐ21世紀がやってくるって時に、初めて明確に成功した女性アイドルグループであるからに違いないだろうか。だから、本当にこの人たちは時代を作り上げていこうとしているんだと思うことができる。

ひょっとしたら、この世紀末感みたいなものに感動してしまったのではないかとも思う。懐かしさもさることながら、彼女達のプレッシャーやプロ根性みたいなものが伝わって、感動に繋がっていったのかもしれない。

そんなことを思いながら、再びLOVEマシーンの動画を視聴してみたが、面白いもので全然泣くことができなかった。本当に変なタイミングで泣くことがあるものかと、またひとつ変な感情に満たされていった。

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