2020.09.18 -ESSAY

「落ち着いているね。」って褒め言葉だろうか

これまで面接をしてきた中で、面接担当者に共通して言われる言葉に気がついた。

「23歳か。とても落ち着いているね。」

面接をする度にもれなく言われてきたが、自分で自分のことをこんな風に感じたことは正直一度もない。言われなければ自分で気がつくことはなかった。

ただ、果たして本当に褒め言葉として言われているのか、皮肉で言われているのか実際のところは判断がつかない。

落ち着いているということは、良い面でも悪い面でも捉えることができる。

話は少し脱線するが、よく「私は熱しやすく冷めやすいタイプなんです。」っておっしゃる方がいる。これは飽き性ということを濁した言い方だと勝手に思っているが、僕は未だにその言葉が理解できない。そもそも熱するってどういうことなのか。最初はめちゃくちゃ面白かったり、可愛かったり、格好良かったりするみたいなことだろうか。それで日が経つにつれ、急につまらなくなったり、ブスに見えたり、大した男じゃないなんて思うってことなのか。興味のベクトルが違うこともあるが、こんな風に感じることがあまり少ないので、そういう人は新鮮に見えてくる。

これはでも、とてつもない期待をしているからこそ出てくるモノだろう。

以前にも書いたが、期待し過ぎないことが意外にも面白いことに繋がってきたことを体感として感じてきた。それがもしかしたら、落ち着いているように見えていることに繋がっているかもしれない。

こんなことを言うと、本気で物事に向き合っていないと軽視されてしまう。しかし、この人に良く思われようとか、良いように発言しようとか全然考えていないから、逆に落ち着いていられるのかもしれない。

どう思われたっていいけど、面接では嘘のないように会話をしようと心がけている。もしこれが相手本位の考えを会話に持ち込むとするならどうだろうか。一見、気持ちのいい会話が生まれるかもしれないが、あからさまに本心で言っていないことがバレてしまう気がしてならない。

その部分がもしかすると、「落ち着いているね。」と言うことで「社交辞令を一つでもいいから言えるように、もっと大人になれよ。」と警告しているのかもしれない。

さらに、落ち着いているということは「年齢の割に大人びている=老けている」というニュアンスでも捉えることができ、いかにも僕が老けて見えると言われている気がして、何とも言えない感情になってしまう。確かに人よりガタイが大きく、おまけに男のくせにセミロングの髪の毛をなびかしている気持ち悪い人間で、老けて見えると自覚はしている。わざわざ面と向かって言うってことは、「もっと若者らしくいろよ。」と言っているのか。はたまた、敢えて「落ち着いてるね。」と言うことで、「これを言う自分はまだまだ若い。」と感じていたいのか。

でも、褒め言葉として言われたと思う場面の方が多い感じがするし、今はまだ20代前半だから素直に嬉しく思う。

おこがましい話だが、メールとか志望動機など、特に初対面の方に対しては失礼のないように心がけていて、それが相手に伝わったと思うと喜ぶものである。それに加えて、僕自身が感情を表に出すタイプでもないし、冷めた感じでいることが多いので、少しは僕の感じが伝わったかなと安心する。

ただ、僕としてはこういう感じでずっと生きてきたので、当たり前といえば当たり前のこと。目上の人や初対面の人には距離感を保ちつつ、自分を出し過ぎないようにと考えてきた。

変な話、20代前半というその人のフィルターを通すと落ち着いて見えるといったことだろうか。逆にどういう感じなのか知りたいところである。

というのも、これまで「落ち着いているね。」とは言われてきたが、逆に僕が人に言ったことがないから、どういう思いを感じているのか気になる。逆に言えば、そういう場所に行かないということもあるが、滅多にそういう人に出会わない。20代を過ぎて出会ったような方の中で、逆に落ち着きがない方がいるものなのかと。

ここから考えたら、要するに昔陽キャだった自分と比べたら、相当落ち着いているという意味合いで、「私はあなたとは違って社交的です。」とでも言い聞かせたいのだろうか。

全然真意まで見えてこないが、今はとにかく「落ち着いてるね。」と言われたら、ポジティブに捉えようと思う。でないと、どんどん悪い方向に考えてしまいそうだから。

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